12月5日、金沢市主催の金沢市先端ものづくり技術交流セミナー「デジタルツインナレッジへのアプローチ」にて、代表の高橋が講演させていただきました。
AI技術の飛躍的な進歩で多くの業務が自動化される中、改めて注目を集めている「暗黙知(ナレッジ)」にフォーカスを当てたセミナーで、高橋は、「デジタルSECIモデルによる暗黙知の可視化と生産性向上事例」というテーマで講演させていただきました。
高橋とSECIモデルとの出会いについての話に始まり、まず、サービス業と生産性の関係について、サービス業の特徴である「無形性」「同時性」「消滅性」「変動性」の4つを挙げ、製造業と比較してサービス業が持つ特有の難しさを説明しました。
次に、サービス業の抱える課題として、非正規社員が多く入れ替わりが激しいため教育が難しいこと、多拠点展開によるコントロールが難しいこと、製造業と異なり優良事例のレバレッジが効きにくいこと、現場と本部の対立構造が生じやすいことなどを挙げ、特に組織構造上の課題として「店長のボトルネック構造」があり、本部から現場への情報伝達が伝言ゲーム化、さらに店長の資質によってサービス品質が左右される問題があると説明しました。
こうした課題をもつサービス業において、暗黙知をどうやって形式知化し、組織改善、企業改善につなげるのか。野中郁次郎氏のSECIモデル(共同化・表出化・連結化・内面化)のサイクルを映像を介して回すことで実現する弊社のシステム「ABILI Clip」についてご紹介しました。

そして、具体的なナレッジ共有の事例として、中古車販売企業における接客スキル向上、食品スーパーでの売り場作り、フィットネスジムの現場改善についてもご紹介させていただきました。
最後に、「AI時代こそ、差別化の源泉、競争力の源泉は暗黙知×現場力」であると強調し、各企業が現場に内在する暗黙知をいかにデジタル化して活用するかが重要だと講演を締めくくりました。
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