
株式会社すかいらーくレストランツが、サービス業の現場向けAIエージェント「ABILI Pal(アビリパル)」を全店約2,600店舗に導入したことをお知らせします。
■背景
全国に約2,600店舗を展開し、約10万人の従業員が稼働するすかいらーくレストランツでは、全国どの店舗においても質の高い顧客体験を提供し続ける「オペレーションの標準化」こそが、同社の強固なブランド価値の源泉となっています。一方で、提供サービスの多角化や従業員の多様化が進む中、現場従業員が、マニュアルをはじめとする必要な情報へ即座にアクセスできる環境の構築は、重要な課題となっていました。「現場の最前線で今、困っているクルーを一人でも多く救いたい」という切実な想いと、圧倒的な事業規模における「サービス品質の維持・向上」を両立すべく、クルー一人ひとりに寄り添うAIエージェント「ABILI Pal」の導入に至りました。
■トライアルの成果と仕組み
2026年1月〜2月にかけて、437店舗でトライアルを実施しました 。ABILI Palは、すでに活用中の動画型マネジメントサービス「ABILI Clip(アビリクリップ)」に蓄積された社内ノウハウを情報源としています 。登録動画の音声をあらかじめテキスト化して読み込んでいるため、一般的なAIとは異なり、自社のマニュアルに完全に基づいた回答が可能です 。これにより、クルーは「仕事中にピアスを付けても良いですか? 」「コーヒーマシンの洗浄の仕方は? 」と日常的な言葉で質問するだけで、動画を探す手間なく、適切な要約文と参照すべき動画に即座にたどり着くことができます 。
トライアル中のアンケート調査では、「回答がとてもわかりやすい」との声が第1回から第2回にかけて14ポイント向上しており 、クルーの自己解決力向上に大きく寄与していることが確認されました。

▲質問に対して回答の要約と参照すべき動画が提示される
■「ABILI Pal」の情報参照ルールと特長
ABILI Palは、自社専用のナレッジベースである「ABILI Clip」内のコンテンツ(動画の自動文字起こしデータ、PDFの文字情報、タイトルや説明文など)を一次情報として参照し回答を生成します。オリジナルデータ内に該当する情報がない場合にのみ、一般的な知識で補完する仕組みです。
・高度なセキュリティと権限管理
ユーザーの属性に応じて参照可能な情報が制御され、適切な回答を生成します。また、業務外の質問や人事・給与などのセンシティブな情報には回答しないよう制限を設けており、本部が安心して運用できる環境を実現しています。
・多様な人材を支える多言語対応
英語、中国語、韓国語、スペイン語、フランス語、ベトナム語、ネパール語など多数の言語に対応しています。質問した言語でそのまま回答が提示されるため、言葉の壁を取り払い、スムーズな業務習得を支援します。
・従来の「検索機能」との決定的な違い
従来のキーワード検索が、該当する動画を羅列するにとどまるのに対し、ABILI Palは動画内の情報を要約し、一次回答をテキストで提示します。知りたい情報だけをその場で瞬時にキャッチアップできるだけでなく、回答の根拠となった動画リンクも合わせて提示されるため、必要に応じて詳細な手順を動画で確認することも可能です。
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